こんにちは!30代主婦cocoです(*^-^*)
近年大きな地震が相次いで発生していることから、家を買う!建てる!となったときに耐震性が気になる人も多いのではないでしょうか。
今回は地震大国の日本に住む私たちが、耐震性をどこまで求めるかというお話をしたいと思います。
まず、これから家を建てるときには、最新の建築基準法が定める耐震基準に沿わなければなりません。
耐震基準=1950年に制定された建築基準法によって人命を守ることを目的に定められました。一定の強さの地震に耐えられるよう、定めた最低限クリアすべき基準です。耐震基準は年々厳格化されてきており、直近では2000年に改正がおこなわれています。家ではなく、命を守るための基準です。
耐震基準は法律で定められているので、私たちが気にするのはそれ以外の耐震性というところになります。よく聞く耐震等級という言葉ですよね。
耐震等級=住宅の性能を表す「住宅性能表示」の項目の一つで、地震に対する耐震性(建物の強さ)を示す指標です。建物が地震に対してどれくらい耐えられるかを表す指標で1、2、3の3つの等級に分類されています。耐震等級は建物の「倒壊しにくさ」「損傷しにくさ」などを基準にしています。
耐震等級3が耐震等級のなかで最も高い等級です!
そうなると、ずっと住み続ける大切な家なので耐震等級3にしたい!と思いますよね。
もちろん私もそう思いました!地震怖いですもん(´;ω;`)
で、ここで気を付けて頂きたいのが、住宅会社の謳い文句によく耐震等級3!って書いてあるところがあるのですが、
下にちっさく※相当って書いてあるところがあるんですよ!
耐震等級3相当ってなんやねん?って話なのですが、耐震等級の認定には、国土交通省に認定された登録住宅性能評価機関による評価が必要です。この評価を受けずに耐震等級3と同じ性能ですよ!ってことで、耐震等級3“相当”として表現しているんですね。
なぜ認定を受けないのかというと、この認定を受ける為には数十万という決して安くはない費用がかかるからなんです。
耐震等級3相当は、第三者機関が検査して認定したわけではないため、あくまでも目安程度と思った方が良いのと、認定を受けていないので、耐震等級3相当です!と言ったところで、地震保険料の割引、住宅ローンの金利優遇(金融機関による)なども受けられないため注意が必要です。
ちなみに、なんでも詳しく気になってしまう私は、この耐震等級でもめちゃくちゃ悩むことになるんです( ノД`)
なんでかっていうと、家の耐震性を計算する方法に構造計算っていうのがあるんですよ。
でも「一般的な木造二階建てなら、本来は書類を提出すべきだけど、特別になしでもいいよ。」ということになっているんですよね、これは4号特例と言われています。
なので一般的な木造二階建ての家なら、法律的には構造計算書の提出義務はなく、壁量計算が行われていることがめちゃくちゃ多いんですよ。壁量計算=地震、台風の力に対して耐力壁となる壁はどれだけ必要なのかを検討する簡易計算の事です。
ですが、計算による構造の検証をしなくてもいいということではありません。
ただ、そういった書類の提出義務がないため、「実際にしているのかどうか分からない」というのが実情なんです。
あ、ちなみにうちは構造計算してますよ!(ドヤ顔)っていう住宅会社も壁量計算のことを言っていることがあります。
ここで言っている構造計算は許容応力度計算(きょようおうりょくどけいさん)のことです。
もしそう言われたら、許容応力度計算してますか?って聞いてみてください。噛みそうですがゆっくり(⌒∇⌒)
許容応力度計算は紙にしてA4用紙 250~300枚にもなるのに対し、壁量計算はA3用紙1枚です( ゚Д゚)
ただ、それすらも提出義務がないのです。
それを知った私、構造計算(許容応力度計算)絶対して欲しいと思ったんですよね。
私が契約した住宅会社の担当さんは、耐震性が気になるのであれば、耐震等級3は壁量計算(簡易計算)で認定をとって、制震ダンパーを入れたらどうか?と提案してくれました。
制震ダンパーとは建物の柱と壁の接合部などに設置することで、建物に伝わった振動エネルギーを吸収し、揺れそのものを軽減してくれます。
制震ダンパーの体験会などもあるので、気になる方は調べてみてください。
でも最終的に、制震ダンパーは導入せず、結局構造計算(許容応力度計算)で耐震等級3をとることに決めました。
たくさん調べた結果私がたどり着いたのは、制震ダンパーももちろん魅力的だったのですが、
壁量計算(簡易計算)だけというのがどうしても引っかかったんですよ。
もちろん簡易計算なんて言い方は住宅会社の方は言いませんが^_^;
耐震等級3を許容応力度計算でとって、それでもまだ地震対策がしたいとおもったら制震ダンパーかなと思いました。
あくまで、私の意見です。ちなみに私の契約した住宅会社は許容応力度計算は標準仕様ではないので、オプションでした。
担当さんは「そこまで(許容応力度計算)する人いませんよ^_^;」ってぐらいの態度でしたが、私たちが家を建てた後に建てた施主さんたちも許容応力度計算する方が増えてますって後日会った時教えてくれました。
本当は、耐震等級3を取得して(もちろん許容応力度計算)、制震ダンパーも導入したかったんですが、予算の加減でそれは諦めました。
もちろん耐震等級3をとったからといって、必ず倒壊や破損を防げるわけではないですが、しっかり許容応力度計算で耐震等級3をとったおかげで、気持ち的にも安心して暮らせています。
私は耐震等級3を取得することに決めましたが、耐震等級を上げるとなると間取りに制限が出る可能性もあります。
さらに家を支えるための耐力壁をよりバランスよく配置しなければならないので、大空間の部屋を作る場合には壁や柱が必要になったり、大きな吹き抜けが作れなかったりする場合もあります。
このようなデメリットもふまえて、これから家を買う、建てる方は考えてみてください。
何回も何回も許容応力度計算ばっかりしつこくてごめんなさい( ;∀;)
2025年に四号特例は縮小されるとの情報もあるので、あわせて確認してみてください。
今回も最後まで読んで頂きありがとうございました(*^^*)
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